心の医者のフィールド・ノート 中沢正雄を読みました。
この本には、主に私が出会い、いっしょに悲しみ、怒り、闘ってきた人について書いてある。人を書いたのであって、「病気」を書いたのではない。病にたおれた人とそれを見守る人の、悲しみとぬくもりを書きたかったのである。人のみせてくれた”生きざま””死にざま”はそれぞれ私にとっては感銘深い。その中で時の風化に耐え、なお鮮やかに脳裏に甦る情景を書き綴った。-ここにおさめた三十余話の小話に、私はそんな”生きていること”の無言の主張を託した。(著者あとがき)
優しい先生です。精神病は大きな病院の精神科か精神病院(現在の精神科病院)に行くしかなくて、田舎には現在のようなメンタルクリニックはなかった時代のお話です。
このような先生が今いたら救われる患者さんが大勢いると思います。
最近街に増えているメンタルクリニックのドクターには期待できません。
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