40代女性甲状腺がん・多発骨転移の障害基礎年金1級の認定事例です
甲状腺がん
多発骨転移 |
障害種別 | 悪性新生物の障害 |
病名 | 甲状腺がん 多発骨転移 | |
40代女性 |
認定結果 | 障害基礎年金1級 |
その他 | 既往症(くも膜下出血 脳動脈瘤破裂) |
障害種別 精神の障害 病名 甲状腺がん・多発骨転移40代女性
認定結果 障害基礎年金1級
その他 既往症(くも膜下出血 脳動脈瘤破裂)
<相談の経緯>
甲状腺癌での障害年金請求の相談です。
既往症の脳動脈瘤コイル塞栓術後の通院治療を行っていたが、自宅風呂場で転倒し腰部痛が出現し鎮痛剤を投与していた。
居間で転倒し再び腰痛が変化し、MRI 検査で第十二胸椎圧迫骨折の診断で追加治療、その後、階段より転落し第2胸椎骨折部位が偽関節となり Pth 投与で痛みをコントロールした。
左股関節痛が出現しレントゲン精査の結果骨盤融解像あり、MRIで転移性骨腫瘍を疑われ、精密検査を行い甲状腺癌が判明した。
癌が判明して障害年金請求の相談を受けた。
腰部痛と圧迫骨折の原因は甲状腺癌骨転移によるものと思われるため、腰痛による初診日を甲状腺がんの初診日として請求することにしました。
癌の障害年金請求は一般的には「その他の障害用診断書」を使用します。今回はその他の診断書だけでは症状を的確に書き表せないと思われたため、肢体用の診断書も併せて提出することにしました。
<症状経過>
自宅の風呂場掃除で転び体中至る所に出血をして痛みが出た。
湿布を貼って我慢していたが、いつまでも治らないため病院を受診した。
鎮痛剤を投与されたが腰痛は続いた。
そのうち体中の痛みがひどくなり足を引きずらないと歩けなくなった。衣服やソックスの着替えが一人でできなくなった。
MRI の精密検査を受けたところ第12胸椎圧迫骨折が判明。身長が約5㎝ 縮んでカルシウムの皮下注射を始めた。
自宅で転び 左股痛が酷くなりレントゲンで骨盤融解像があり、 CT・ MRI で精密検査を行い甲状腺癌の骨転移が疑われた。
手術のため大学病院を紹介され受診。甲状腺濾胞癌、骨転移と診断され甲状腺を全摘出、術後からランマーク皮下注を開始。その後、骨盤骨転移に放射線治療をしている。
<今回の感想>
一般的にガンの障害年金請求の診断書は、「その他の障害用診断書」を使用します。しかし今回はプラス「肢体用の診断書」を提出する作戦が功を奏しました。
その他の診断書の一般状態区分表が「ウ・・歩行や身の回りのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているもの」とされていました・・・この「ウ」では2級または3級程度とされることが多いのですが、肢体用の診断書も添付していたことにより1級に認定されました。
がん(悪性新生物)の障害年金請求の障害年金請求はこちらに詳しく解説しています。
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