線維筋痛症

線維筋痛症

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)について解説します。

1 繊維筋痛症とは?

線維筋痛症とは、原因不明であらゆる検査でもほとんど異常が認められず、全身の強い痛み(疼痛)を主症状とし、精神神経症状(不眠やうつ病など)、自律神経の症状(過敏性腸症候群など)を副症状とする疾患です。
長期間にわたる強い痛み(疼痛)のためQOL(生活の質〉が著しく低下します。

2 診断書作成の注意事項

線維筋痛症は、「線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省研究班)」により、ステージⅠ~ステージVに分類されているので、診断書⑨欄に重症度分類試案のステージの記載が必須条件です。
主治医が「線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省研究班)」を知らない可能性もあるので、年金事務所等の窓口で、線維筋痛症の照会様式を貰って主治医に書いてもらえば確実です。

線維筋痛症照会様式2-002

厚生労働省年金局事業管理課作成の線維筋痛症の説明と照会様式こちらです。参考にしてください。

く参考>
線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省研究班)

ステージ I 米国リワマチ学会診断基準の 18力所の圧痛点のうち 11力所以上で痛みがあるが、日常生活に重大な影響を及ぼさない。
ステージⅡ 手足の指など末端部iこ痛みが広がり、不眠、不安感、うつ状態が続く。日常生活が因灘。
ステージⅢ ステージE 撤しい痛みが持続し、爪や髪への刺激、温度・湿度変化など軽微な刺激で激しい痛みが全身に広がる。自力での生活は困難。
ステージⅣ 痛みのため自力で体を動かせず、ほとんど寝たきりの状態に陥る。自分の体量による痛みで、長時間同じ姿勢で寝たり座ったりできない。
ステージⅤ 激しい全身の痛みとともに、膀胱や直腸の障害、口の渇き、目の乾燥、尿路感染など全身に症状が出る。普通の日常生活は不可能。

3 線維筋痛症の診断書の記載例

厚生労働省年金局事業管理課作成の線維筋痛症の1級認定事例の診断書です。

診断書記載のポイント⑨欄の記載内容は次のとおりです。

⑨欄 現在までの治療の内容、期間、経過、その他参考となる事項
ステロイド、ポルタレン、リリカ、ガバペン、各種抗うつ薬など様々な薬物治療を試みるも、痛みによる筋力低下とADL障害が急速に進み、終日車椅子生活となり、全介助状態となった。現在、リウマチ科とペインクリニックにてリリカ、非麻痺性オビオイド系薬剤など使用中。線維筋痛症の重症度分類試案ではステージⅤに該当する。

繊維筋痛症認定事例1級(表)-001
繊維筋痛症認定事例1級(裏)

4  認定方法の解説

  • この記載例は、初診日が「平成22年8月15日」なので、障害認定白は1年6月後の平成24年2月15日になります。
  • この診断書の障害の状態は、平成24年2月15日現症のもので、障害認定日(平成24年2月15日)以降3月以内の診断書なので、障害認定日の障害の状態はこれで確認できます。
  • 傷病は「線維筋痛症」であるので、 ⑮、 ⑯、 ⑰、⑲、 ⑳、 ㉑、㉒欄は必ず記載が必要です。
  • 認定結果
    障害の程度は、全身の激しい痛みが酷く、食事、排泄など日常生活動作のすべてにおいて介助が必要となっており、常時車椅子を使用している。また、線維筋痛症の重症度分類試案では「ステージⅤ」の評価であることから「日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの」に該当すると認められるので、 1級9号と認定されます。

厚生労働省年金局事業管理課作成の線維筋痛症の1級~3級の認定事例の診断書PDFの全文と認定方法の解説こちらです。参考にしてください。





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